椎間板ヘルニアと坐骨神経痛
坐骨神経痛の原因となる坐骨神経には二つの流れがあり、一つは左脚、もう一つは右脚を下降しています。
坐骨神経の神経根は、下部脊柱にあり、坐骨神経圧迫も原因ですが、もう一つの原因は下背部の椎骨間の脊椎神経根の圧迫です。
脊椎神経根は、背中側の後根と、腹側の前根があり、後根の神経根を圧迫すると同位側に激しい痛みが出、前根の神経根を圧迫すると反対側に痛みが出ます。
下部脊柱は、最も障害が起こりやすい箇所です。坐骨神経痛はその神経の走行に沿って痛みが出現します。痛みは殿部から大腿部の後を通って下腿へと現れ、下腿では後ろから足底にかけて痛む場合と、
膝の前から足背にかけて痛む場合があります。
皆同じ痛みではなく、人により殿部の周りだけ痛む事もあります。また一般的には一側性ですが、糖尿病等の代謝性の疾患によるもの、腰椎の変位、特に 4 番が前方(お腹側)に入り込み、神経根を圧迫していると両側に痛みが出る事があります。
また腰椎椎間板ヘルニアや腰椎すべり症、変形性腰椎症等が原因で出る場合もあります。
これらが原因ですと治癒に時間が必要です。
坐骨神経痛は年齢により異なりますが、若い人の場合最も多いのは、腰椎椎間板ヘルニア、次に梨状筋症候群が挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニアは比較的急激には発症し、ラセーグ徴候といって、仰向けの状態で下肢を伸展挙上すると坐骨神経痛が増強するのが特徴的です。
ほとんどの場合、片側の坐骨神経痛が出現しますが、ヘルニアの位置や大きさにより両側に見られることもあります。
梨状筋症候群は比較的緩徐に発生し、通常はラセーグ徴候が陰性となります。
梨状筋間で坐骨神経が絞扼され、仕事や運動でストレスが加わり発症することが多いようです。 |